京都 西芳寺(苔寺)禅の庭 

おでかけ
紅葉の西芳寺

苔の庭で有名な西芳寺ですが、現在オンライン予約ができるようになりました。空きがあれば、前日までの予約が可能です。(予約期間は2週間前から前日まで)オンライン予約の場合、拝観料(写経を含む)は4,000円す。ただし、1組2名までです。2名で行く場合はどちらか一人が申し込みを行えば大丈夫です。写経用の筆ペンももらえますので、手ぶらで行けます。

予約時間の15分前までに門の前に集合し、入口で拝観料を払ったら、まず初めに本堂で写経を行います。その後は自由に見学できます。参観時間は約2時間です。

西芳寺(通称苔寺(Kokedera))は奈良時代に行基(gyouki)が開山した、臨済宗の禅寺です。行基といえば奈良の東大寺大仏造立で有名な人物です。そしてこの西芳寺は世界文化遺産に登録されています。元々奈良時代に行基が法相宗のお寺として開山しましたが、その後平安時代に空海が使用し宗派が真言宗へと変わり、鎌倉時代には法然を招き入れ浄土宗へと改宗しました。そして兵乱で寺は荒廃の一途をたどっていましたが、室町時代前期、約700年前、禅僧の夢窓疎石(むそうそせき)が中興開山し、池泉回遊式の庭園を作庭しました。完成当初から大変な評判で、あの銀閣寺も西芳寺庭園をモデルに造られたといいます。

苔寺の庭園は上段と下段に分かれており、上段は枯山水、下段は池泉回遊式庭園(ちせんかいゆうしきていえん)になっていますが、私たちが見学きるのはこの回遊式庭園の方です。

この庭園は約120種類の苔で覆われており、中心にある黄金池(おうごんち)の周りを回遊できるようになっています。また黄金池は別名「心字池」とも呼ばれ、池の形が「心」という漢字をかたどったものになっています。池には三つの島があり、そこに架かる橋までも苔で覆われており緑の絨毯のようでとても美しい光景です。

庭園に一歩足を踏み入れると、まるで別世界へ来たかのような錯覚に陥ります。そして苔の間のせせらぎや、木々を飛び交う小鳥のさえずりが、心を落ち着かせてくれます。

禅僧、夢窓疎石の修行の場でもあった庭園は、目に映る美しさだけでなく、心の動きを見つめる穏やかな時を楽しめるものでした。

西芳寺への行き方について                                  阪急電車上桂駅下車、徒歩15分ほどです。(約1.2Km)

① 阪急上桂駅で下車。西改札を出て、嵐山方向へ歩き、1本目の筋を左へ曲がる。
② 信号がある交差点の右側にスギ薬局があるので右へ曲がり、スギ薬局に沿って道なりに進む。
③「松尾大利町」という横断歩道橋があるので、それを渡る。
④歩道橋を降りたら、山方向へ向かう道があるので真っすぐ進みます。ここから西芳寺までずっと真っすぐです。
⑤ 途中交差点の先に小学校があります。
さらに真っすぐ進みます。
⑥ 右側にある「P 苔寺・鈴虫寺」の看板を過ぎ、西芳寺の庭園横を通りすぎたら右手に入口の門があります。

DATA  住所 : 〒615-8286 京都府京都市西京区松尾神ケ谷町56

    参拝は各自の予約時間 となります。予約時間の15分前に門の前に集合です。

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